2021年6月8日(火)今後数年間の幸福

体が軋んでいる。

肩こり腰痛といえばおじさんおばさんから上のことだと思っていた。腰が痛い、肩が痛い、そういう言葉は、実感できないがそういうことがあるのだろうまでの想像だった。しかしわたしの肩をマッサージしてくれた友人、それと行きつけの美容師曰く、「ごりごりに固まってる」らしいのだが実感はなかった。

それがどうだ。首筋から腕に降りていくような体のなかの筋が横幅5センチのゴムをさらに硬くしたものかのように張っている。ような感覚がある。そして肩はたしかに「固まっている」と言われれば、あぁこれがそうかと行きあたる石になっている。

原因として思い当たるのは、デスクでの作業が長く、それがつづいていることだ。それと運動不足だ。もうこれだろう。しかし、これまでは大丈夫だったものが、なぜいま大丈夫ではなくなったのか。デスクや椅子は去年から変えていない。となれば、蓄積か。そういえば、いまの椅子はアームレストの高さがデスクの天板に届かず、肩への負担が積み重なっていたと言われればそうかもしれない。

このタイミングでストレートネックも気になった。ストレートネックがどんなものかもよくわかっていなかったが、なんとなくわたしはそれなのかもと思い至り、検索し、あぁ。鏡の前で横を向き、左に向けたiPhoneのシャッターを切る。ははん。

ストレートネックが肩こりをもたらすらしい。そのながれで解消のための動画をさがし、試し、声にならない声をひとり部屋で響かせ、あぁ、これが年齢か。16年も生きれば人間の体はこうもなるのだという。1分で肩こりが和らぐ方法とやらは、気づくと肩が軽くなり、こんなことがあるのかと感心したが、気を抜くとすぐにまた固まる。だめだ。

どうやら家で仕事をすることが常時になるとわかった去年、いわゆるワーキングチェアを買っていた。そのときの気分で気前よく買い、脚にコロコロがついていない、見た目を重視した5本脚のタイプにしたこと以外は、問題なく使えている。いや、アームレストの高さが天板に届かない。安くはない金額を払った記憶がある。が、こうもなったら仕方がない。なにせごりごりに固まり、いまかいまかを声をあげる機会を数年にわたり伺っていたわたしのなかの悪魔が目覚めてしまったのだから。もう少し小鳥遊六花っぽくしたかった。体が健康でなければ、気持ちよく生きることに差し障るだろう。

めぼしいワーキングチェアを調べ、試座に行き、いまは本命1、サブ2、くらいまで絞っている。が、どれにも長所短所はあるもので、ひとつに決めきれない。予約をめんどうくさがって避けていた知識のある専門スタッフによる解説付きの試座で、どれを買うか決めてしまおうか。なんで電話でしか予約を受け付けないんだまったく。

あるのは、体と心と呼吸であり、体は心なのだ。心が軋んでいることに気づかねばならないだろう。そして自分を労るのだ。自分自身で。