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あなたは何のために書いていますか?

Written by

Kota Suzuki

それはお金であり、名声であり、面倒を片づけるためかもしれない。仕事で仕方なく書いているかもしれない。書きたくもないものを、なぜか書かなければならない状況が書かせているかもしれない。

ちやほやされたくて書いているかもしれない。ソーシャルメディアでのシェアやいいねが欲しくて書いているかもしれない。それを知らせるスマートフォンからの通知をオフにしていることがうれしくなってしまったあれはいつだっただろう。もうその感覚は忘れたけれど、膨れ上がっていく数字と自分が書いたものに対するコメントがうれしくてたまらないのは今でも変わらない?

自分の影響力を頼りにする企業広報とのつながりが自分を特別な何かだと思わせてくれる?多くの人がアクセスできない場所へ連れて行ってくれる?まだ発売されていないガジェットを先に触らせてくれる?同じようにその特別な存在だと思える人たちの輪の中に入っていることがうれしい気持ちをさらに増やしてくれる?

それでもいいと思う。

でも、あなたはもっとあなたのことが書けるよ。自分が大事にしていることを書けるよ。別におもしろくない?そんなことない。あなたの話が聞きたい。あなたが思ったこと、そう、たとえば昨日の夜、夢中になってたゲームのことでもいい。毎週聞いてるお笑い芸人のラジオ番組のことでもいい。大好きな彼氏とのデートのときのことだっていい。GoToトラベルで行った京都で庭園に感激したことだっていいし、日曜日なのに夕方まで部屋で泥になっていたことだっていい。iPhoneのレビューもいいね。頼まれもしてないのに予定調和の褒めを書くんじゃない。ほかに誰も言ってないって理由でひねったことを書くんじゃない。あなたが感じたことは本当にそれだった?自分の胸に気づけていない引っかかりはない?

あなたは、あなたが大切に思うことを書いて欲しい。書くことが、つくることが、あなた自身のこころに花が咲くような、ジェットコースターに乗ったときのような、そんな気持ちが湧き上がる源になってほしい。それをみんなは楽しみにしているよ。

そういうことができればきっと、僕たちのインターネットはもう少し良くなる。個性のないウェブメディアに載ってるような、だれに向かって書かれているかもわからない記事タイトルは減ると思う。意味もない前半後半の2文で構成された記事タイトルは減ると思う。酷いことを書いて煽るタイトルは減ると思う。ほとんど関係ない固有名詞を引っぱりだすタイトルは減ると思う。

記事の数やページビューを増やすだけの時代はとっくに終わったって、みんな言ってる。でもみんな本当にそれをやめられた?ビジネスだからと、まだ宇宙ゴミになる記事を作りつづける?

あなたは、あなたの大事に思うことを書いて欲しい。あなたの胸がわくわくするようなこと。そうすれば、僕たちのインターネットは、きっともう少しよくなるよ。

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2020年10月24日(土)Tokyo Building

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